お酒
海外旅行へ行った時には、お酒を楽しむことをひとつの醍醐味にする人もいるはずです。しかしシンガポールへ行った時にはお酒に関しての注意点を守らなければいけません。というのもシンガポールでは、夜の10時半~朝の7時までの間は、公共の場での飲酒が禁止されているからです。ちなみに休日の場合は午後8時~朝の7時までとなっていますので、日にちによって時間が変わる点に要注意です。
もしも違反を犯してしまった場合、安くない罰金の支払いをしなければいけません。再犯ですと禁固刑に科せられるほど重たい罪になってしまうこともあるのです。なお、あくまでも公共の場での飲酒が禁止されているだけですので、ホテルなどでは問題なく楽しむことができます。
タバコ
日本では喫煙ができない場所が増えてきていますが、シンガポールに関してもそれは同様です。喫煙が禁止されているエリアが設けられていますので、その場所では禁煙のルールを守らなければいけません。違反をした場合は罰金をはじめ、場合によっては留置の措置が取られることもあります。注意で済むと思っていると重たい罰が科せられ後悔する羽目にもなりかねません。なお、シンガポールでは基本的に屋内での喫煙はできませんので覚えておくと良いでしょう。また飲食施設については屋外でも喫煙はできません。
タバコを吸える場所としては滞在先のホテルの喫煙室や個人宅、その他、喫煙席が設けられている場所に限定されています。吸えない場所が殆どのため、吸わない姿勢でいるのが無難と言えます。
チューインガム
旅のお供や食後のお口直しとしてチューインガムを持つ人は多いはずです。日本では当たり前のように食べられている存在ですが、シンガポールは事情が大きく違っていますので注意が必要です。
実は1992年からチューインガムの製造販売、そして輸入が禁止されており、シンガポール国内ではガムを持つこと自体に制限もされています。後に規制が緩和されているものの、販売ができるのは薬局のみであり、また、購入できるのは登録を行っている消費者のみです。しかもどんなチューインガムでも販売がされているわけではなく、認められたシュガーレスガムのみとなっています。違反をした場合は高額の罰金を科せられることを知っておくことが大切です。
バスやタクシーでの飲食
バスやタクシーなどの交通機関で移動をしている場合、時には小腹が減ってしまうこともあるかもしれません。そんな時、日本ではちょっとした飲食を行うこともあるかもしれませんが、シンガポールではそうした行為が認められていません。お腹が減ったからと迂闊に食べてしまうと罰金が科せられてしまいますので、日本にいる気分で安易に行動するようなことがないよう十分に注意が必要です。
そうした事情もあって、テイクアウトの飲食物をカフェなどで購入した場合、手提げ袋を付けてくれたり、持ち手の付いた物を渡してくれたりします。これらは持ち運びをしやすくするための工夫ですが、バスなどで飲食ができないためにこういった策が講じられています。
まとめ
シンガポールは日本人からも人気の旅行先です。アジア圏なこともあって親しみを覚える人も多いかと思われますが、ただ現地の事情は日本とは大きく異なっている部分がいくつもあるのです。日本で過ごしている感覚でシンガポール国内で振る舞ってしまうと、それが重大な違反になってしまうことも考えられます。それによって高額の罰金を求められてしまうだけでなく、禁固刑などの笑えない状況に置かれてしまうこともあるのです。
旅行者だからといってルールを守らなくても良い、謝れば許してもらえるということでもありませんので、これからシンガポールへ行く際には注意点について十分に熟知しておくことが必要と言えます。きちんとルールさえ知っておけば無用なトラブルに見舞われるリスクも減るはずです。