ベネチアって「ヴェニス」っていうの知ってますか?
海外旅行が好きな人や、英語がそれなりに堪能な人でも、旅行先を決める時に、地名を英語で言われると、「えっ?どこそれ?」となってしまうことが意外と多くあるものです。
中学や高校の英語の授業では、アメリカ・イギリス・カナダ・ドイツ・中国など、日本に馴染みの深い国の英語名くらいしか習わないですし、実際に海外に行こうって思うまで、なんと発音すればいいか分からない国名や地名はかなり多いのです。
「日本語でならちゃんと知っているのに」では、旅行してからでは遅いので、是非、この機会に覚えてみてはいかがですか?
旅行先で知り合った外国人がどこ出身だと言っても分かれば、さらに仲良くなることは必至です。
今回は特にヨーロッパや中東の国名や地名についてお話します。
(※)主な「国名・地名」とその英語の読み方をカタカナでルビしています。
(※)カタカナで英語の発音を正確に表現するのは難しいため、しっかり学びたい人は、web辞書(weblioなど)の音声機能などを使って、実際の発音を聞いてみてくださいね。
分かりづらい国名は?
オランダ → Netherland (ネザラーンド) ※Holland(ホーランド)と言う場合もあります。
ホーランドはオランダと発音が近いですが、ネザラーンドは完全に違いますよね。 ピーターパンに出てくるネバーランドではないですよ!
ギリシャ → Greece(グリース)
ギリシャヨーグルトも、英語ではグリーク(Greek)ヨーグルトです。
ウクライナ → Ukraine (ユークレイン)
パレスチナ → Palestine(パレスタイン)
イスラエル → Israel (イズリエル)
シリア → Syria (スィリア)
世界情勢を語る時によく出て来る国々です。
日本語では聞いたことがあっても、英語は発音が違うので、知らないとどの国ことを言っているのか分からないのです。
分かりづらい都市名は?
ウィーン → Vienna (ヴィエナ)
音楽の都、ウィーン。こちらもかなり違います。ベネチアと間違えないでくださいね。
ベネチア → Venice(ヴェニス)
ベネチアはこちらです。これはベニスの商人などで馴染みがありますね。
ナポリ → Naples (ネイポルス)
同じくイタリアのナポリも発音がぐっと変わります。
ちなみに、ナポリに行ってもスパゲティナポリタンは食べられません。
フィレンツェ → Florence (フローレンス)
こちらも、「えっ」て感じですね。 「花の都」の意味から来ています。
プラハ → Prague (プラーグ)
プラハは美しい街です。 人気の旅行先ですが、こちらも発音が難しい!
ミュンヘン → Munich (ミュニック)
「ch」を「ク」と読まずにいられないのが英語圏の方々のようです。
ケルン → Cologne (コローン)
迫力満点のケルン大聖堂のあるドイツの大都市も、可愛らしい感じの音です。
チューリッヒ → Zurich (ズリック)
こちらも、「ch」を「ク」と呼ぶようですね。
ジュネーバ → Geneva (ジェニーヴァ)
十分近いので聞けるかもしれませんが、自分でいう時に注意する必要があります。
アテネ → Athens (アセンツ)
ギリシャの首都も、アテネとは発音しないのです!
どうでしょうか?
日本語でもこれらの国名や地名を知らないという方もいるかもしれませんが、ヨーロッパに行かれる人は是非覚えておいて損はありません。
これだけでも覚えておけば、海外でニュースを耳にしたり、どこかで会話が耳に入ってきても、なんとなく、ここの国(地名)の話をしていると分かるはずです。
是非、頑張って覚えてみましょう!
実は日本語の方が「正しい」ことが多いのです!
「日本のカタカナ地名」と「英語の地名」の発音の違いは、実は英語側に問題があるのです。
日本で使われているカタカナの地名は、他の国から伝わった場合を除いて、ほぼ現地語に沿った表記になっています。
それに対して、英語は、地名を勝手に自分たちが読みやすいように変えてしまっているのです。
では、「スウェーデン」や「スペイン」などのように、英語に近い発音である日本語はどうなのでしょうか。
これは英語話者を通して日本に伝わったせいで、現地語とかけ離れた発音で日本語になってしまっているのです。
例えば、「スペイン」はスペイン語でEspaña(エスパーニャ)と言います。
英語で会話をする以上、伝わらないと困りますので、英語の地名を覚える必要はありますが、もし、現地の人と話すのであれば、日本語で国名や地名を発音すると意外に通じることが多いのです。
そのため、どうしても英語発音が分からない場合は、日本語で試してみると良いかもしれませんね。