語学だけではない!芸術やグルメなど多彩に学べるフランス
留学と聞くと真っ先に思い浮かぶのは”語学留学”という人が多いのではないでしょうか。確かに日本人の多くは留学の理由として語学をよく挙げます。これは日本国内の教育事情が関係していて、中学から大学まで英語を学んでいても流ちょうどころか日常会話さえできないという日本教育の現状があるからです。しかし、世界はグローバル化が進んでおり、英語だけではなく他の国の言葉を学ぶことも世界中で活躍することにつながります。
フランスは、古くから移民を多く受け入れてきたという歴史があります。そのため、フランス国内には今でも多くの移民が移り住んでいて、海外留学生も数多く受け入れているのです。海外留学生には公的な支援も行われています。留学生対象の奨学金制度や留学生が条件付きでアルバイトが可能となっていることなど、他の国よりも留学しやすい点が数多くあるのがフランスです。
もちろん、語学のほかにも魅力がいっぱいあります。例えば、芸術を学んだり料理を学んだりするのにも伝統のあるフランスは人気です。フランス人はフランス語しか話さないというイメージもありますが、多くの若い人たちはフランス語だけでなく、英語も流ちょうに話す人が多くなっています。いろいろな面で吸収することが多いのがフランス留学と言えるでしょう。
フランス留学を格安にする方法
日本の奨学金制度というと成績が良い人だけに付与されたり、低所得者に限定される制度と認識されています。しかし、フランスの奨学金制度は所得や成績に対して行われるのではなく、広く一般的な生徒が対象となっていることが多いです。制度は留学生を対象にしているものも多く、そうした制度を利用すれば留学費用を格安にすることが可能です。
フランスは国公立大学の授業料が実質無料となります。ただし、ヨーロッパ以外からの留学生に関しては、2019年以降一定の学費がかかることになりました。とはいえ、年間30~50万円程度の学費ですから、他の国への留学と比較すると格安であることは間違いありません。私立大学であっても、イギリスやアメリカなどの大学と比較すると100万円近く授業料が安くなることも珍しくないため、フランスへの大学留学は低コストと言えるでしょう。他の国では認められていない留学生のアルバイトもフランスでは条件付きで認められています。現地でかかる滞在費の負担減につながるため、多くの留学生が勉強とアルバイトを両立しています。
高校生の留学先にもおすすめ
留学の経験はなるべく早い方が良いという話はよく聞くのではないでしょうか。若い方が吸収するものが多く、適応能力も高いというのがその理由です。しかし、高校生で留学先を決めるとなると、治安や日本の高校をどうするのかなどさまざまな面で悩むことが出てきます。
例えば、イギリスへの高校留学は費用の安い公立高校の場合公立カレッジ付属の公立高校しか留学できず、学費の高い私立高校は全寮制であるため身元保証人をつける費用も別途かかります。
反面、フランスへの高校留学は2~3週間の短期留学から1年間の交換留学など選択肢がいくつかあります。他の英語圏の留学先と比較すると費用は安くなっていて、海外での経験を早いうちに積みたいという人には人気の留学先です。フランスの国民性として、自分の意見をはっきりと主張するという特徴があります。日本人とは逆の国民性の中で生活するということは、初めは戸惑うこともあるかもしれませんが、これから世界で活躍するためには貴重な経験となるでしょう。
フランスの高校は、大学進学を目指す高校・工業系の専門知識を学ぶ高校・パンや製菓などの知識を学ぶ高校と分野別になっています。また、飛び級制度があるため、いろいろな年齢の生徒が同学年にいることも普通にあります。日本ではほとんど見ることのない、哲学の授業を取り入れている学校もあるため、語学の他にもさまざまな文化の違いを実感できることでしょう。
おわりに
今回は、フランス留学のメリットの多さと留学費について紹介しました。
語学以外にもさまざまな経験が積めるフランスで、人間の機微を味わう奥深い留学体験をしてみてはいかがでしょうか。