学生さんの留学先として、最も人気のある渡航地の一つがオーストラリアのケアンズです。
日本から近い距離にあり、時差も少ないため気軽に訪れやすいのが理由といわれています。では、ケアンズに留学するためにはどのくらいの費用が必要となるのでしょうか。ケアンズという場所についても同時に解説します。
ケアンズってどんな場所?
ケアンズはオーストラリアの北東岸に位置する、クイーンズランド地方にある都市です。グレートバリアリーフや「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」等の世界遺産が近くにあり、観光地としても有名な場所です。日本との時差はプラス1時間と短く、飛行機で約四半日程度と距離も近い場所にあります。このような立地や観光地に近い地理的理由などから、留学やワーキングホリデイの渡航先としても人気の高い場所です。
気候は温暖で、夏は暑いですが、南半球では冬場となる6~8月でも冬の沖縄並の気温があるため、全体的には過ごしやすい気候と言えます。治安がよく親日家の方も多い土地なので、初めて留学する際の渡航先としてもお勧めできます。さらに、物価も安めなため、低い予算で留学の予定を立てる事ができます。
ケアンズの留学に必要な費用は?
ケアンズに留学する場合、どのくらいの費用が必要になるのでしょうか。
留学にかかる費用は、大きく分けると
①渡航にかかるお金 ②エージェントに支払う費用 ③滞在にかかるお金 ④現地での生活にかかるお金 ➄現地の学校に通うために必要なお金、の5つです。
渡航にかかるお金は、文字通り現地へ向かうための飛行機代等です。日本の空港からケアンズまでの片道の航空運賃は平均7万円程度かかります。運賃の安い格安航空会社であれば、もう少し費用を抑えられる可能性もあります。
この他、ビザの取得にかかる費用が約5万円、留学時のトラブルに備えるための留学保険の保険費用が1年間で約16万円程度かかります。
合計すると、1年間留学する場合で30万円弱くらいの渡航費用がかかることになります。
留学エージェントは、海外への留学に際して事前の相談や必要な手続きの代行、現地でのサポートを行ってくれる業者のことです。エージェントと契約する事で、留学へ向けた手続きを円滑に進める事ができる他、留学中にも多角的にサポートを行ってくれます。
ただし、費用は業者によってまちまちで、10万円単位の費用が必要な場合もあれば、提携先の学校等から仲介手数料を貰う事で利用者側の負担を0にしている業者もあります。このため、エージェントは費用やサポート内容をよく調べて検討する必要があります。
滞在にかかるお金は、主に生活拠点となる場所を確保するためにかかる費用です。オーストラリアへの留学の場合、渡航後1ヵ月ほど現地の一般家庭でホームステイし、その間に留学生向けのシェアハウスを探して入居するのが一般的です。また、留学先の学校が学生寮を備えている場合は、そちらを利用する方法もあります。仮に1ヵ月間ホームステイした場合、手配費などを含めて約12~13万円程度の費用が必要となります。学生寮の場合も、ほぼ同程度の費用が必要です。
留学中には、当然生活にかかるお金も必要となります。主な内訳は、シェアハウスの家賃や食費、交通費、携帯電話の料金やその他の雑費等です。ケアンズは物価が安いですが、それでも月10万円程度の支出は見込んでおいたほうがよいでしょう。事前にある程度の生活費を用意しておくのはもちろんですが、オーストラリアでは留学生でも週20時間までのアルバイトが認められているので、語学の勉強もかねて余暇にアルバイトをするのもいいかもしれません。
留学先の学校に払うお金も必要になります。平均的な相場で、入学金として約1万7千円程度、教材費として約4万円程度かかります。授業料は留学先によって最低単位が代わってきますが、1年間留学する場合で、およそ150万円くらいかかります。これに、オーストラリアで学生ビザを申請するために加入しなければならない保険の費用が、1年間で約6万円程度かかります。
これら留学に必要な費用を全て合計すると、1年間の留学を考えた場合で、おおよそ200~300万円プラスアルファ程度の予算をあらかじめ準備しておいた方がよいことになりますね。
ケアンズへ留学する際の注意点は?
ケアンズは、2つの世界遺産を抱える事から観光地として人気の場所であり、また、気候がよく物価も安いなどの理由から留学先としても非常に人気の高い場所です。しかし、そのような場所だからこそ、気を付けなければいけないポイントもあるのです。
それは、人気の観光地ゆえに日本語との遭遇率も高い事です。日本人に人気が高いことにより、日本語の案内も充実していますし日本からの観光客もたくさんいます。それは裏を返せば、日本人同士のコミュニティが形成されやすいということでもあります。特に、語学の習得を目的として留学する場合は、このような日本語に接する機会が多いという点には、気をつけなければいけないかもしれませんね。日本語と程よく距離を保ちながら、留学生活を送るように心がけるとよいでしょう。
まとめ
今回は、学生に人気の語学留学先ケアンズを紹介しました。
日本から近くて、治安も比較的よく、気候もあったかい。さらに物価も高くなく費用も抑えられるという非常に暮らしやすい地域です。人気になる理由も納得ですね。日本人が多いため日本語に甘えてしまいかねないという注意点がありますが、何のための留学なのか意識を高く持ち、理想の留学スタイルを実現してみてください。