フィリピン留学とフィジー留学 徹底比較！

高校生でも海外留学を行う生徒が増えているように、グローバルな世の中では海外で多くのことを学ぶことは有意義なことです。しかしいくら身近になったとはいっても、一度の海外留学にかかる費用が高額だとなかなか一歩を踏み出すことができないでしょう。なんとか安く抑えて留学したい、それが本音ではないでしょうか。

そんな中、留学先として人気となっているのがフィジーやフィリピンへの海外留学です。どちらも周りを海に囲まれていて、リゾート地として人気の国ですが、共通して言えるのは物価がかなり安いということです。現地の物価が安いということは、滞在費を抑えることも出来るため、安く海外留学できるのです。

両国ともだいたいひと月で10～20万程度の留学費用と言われているので、イギリスやアメリカへ留学することを考えると半分以下で行けます。ちなみに物価自体は日本と比べると3分の1ほどで、生活費も節約できます。

フィリピンでは公用語は英語とフィリピン語ですが、街中にある小さな店などは英語を話せない人も多いです。フィジーは多民族国家でそれぞれに言語が違います。そのために公用語は英語となっていて、一般の人でも多くの人が英語を話します。

ただし、両国とも海外留学中は語学学校へ入学することとなり、学校内は英語のみ使用可となっていることが多いので語学力向上への問題はないでしょう。

フィリピン　VS　フィジー　語学学校の学習内容が違う！

格安で行ける海外留学で比較されることが多いフィリピンとフィジーですが、その学習内容には大きな違いがあります。

フィリピンはビジネス英語にも力を入れている国で、世界中で最もビジネス英語能力が高い国の第1位をとったこともあるのです。フィリピンには多くの語学学校があり、TOEIC専門や医療英語専門という様々な目的で語学留学することが可能です。語学学校に勤務する講師は、欧米人も多くいて、欧米から移り住んでいる人が多く、ネイティブ講師が集まりやすい特徴があります。

またフィリピンはマンツーマンレッスンが主流となっています。日本人は諸外国と比べると、積極的に発言をするということが少ない傾向もみられます。フィリピンの語学学校には日本人だけでなく、韓国人やベトナム人、台湾人など多くの国から留学に来ていて、日本人より英語能力が高い人も多く、グループレッスンだと引け目を感じてしまうこともあるようです。それに対し、マンツーマンであればじっくり話を聞いてもらえ、発音なども丁寧に直してもらうことができるため、マンツーマン主流のフィリピンは日本人には向いているかもしれません。

一方、フィジーはどうかというと、海外留学生のほとんどが日本人です。語学学校はグループレッスンですが、生徒がすべて日本人という場合も少なくないのです。同じ英語力の人同士で同じクラスに配属されることが多く、日本人同士が英語でやり取りをする授業方式になり、そこに抵抗を感じる人もいます。また、本格的な英語に浸る時間が少ないため、物足りないかもしれません。　その反面、日本人が多いということは安心して留学できるとはいえます。

そのため、語学留学でみっちり英語漬けになりたいということであればフィリピン。　リゾート地で観光なども楽しみながら英語を少し勉強したいということであればフィジーという選択が妥当かもしれません。ただし、実践的な英語を好むひとは、フィジーに行くと、たいていの場所で英語が通じるので、気軽に日常会話を楽しむことができるというメリットがあります。

フィリピン　VS　フィジー　留学費用の比較！

●フィリピン留学の費用

フィリピンへの語学留学は、欧米圏への留学と比べて格段に安いと言われています。教師とのマンツーマン授業も可能なので、英語初心者でも安心して学べます。

フィリピン留学で必要になる費用は、大きく4つに分けて算出することができます。
日本で事前に支払う費用と、現地で支払う費用、現地生活費と航空券代となります。

日本支払費用

日本支払費用は、日本でエージェントや学校に支払う費用です。この中には現地での授業料に加えて、宿泊費や毎日の食費などが含まれます。一般的には1ヶ月15万円前後が相場で、3ヶ月なら45万円、半年なら90万円程かかるという計算になります。但し授業料と言っても地域や学校、カリキュラムなどで相当な開きがあり、さらに部屋の条件も大きく関わります。本記事で扱う平均モデルケースでは、セブ島の一般的な語学学校を想定しています。

カリキュラムはマンツーマンを4コマ、スピーキングを中心としたグループレッスンが3コマ。部屋は2人部屋を想定します。この設定では1ヶ月あたり145,000円になり、これに入学金や登録料が15,000円程かかります。

現地支払費用

現地支払費用は、授業料などとは別で、現地の語学学校に直接支払う費用です。フィリピンに留学する人は、政府にSSP（特別就学許可証）を申請する必要があります。基本的に学校が代行するので、手数料として17,400円程かかります。金額は留学期間に応じて異なりますが、1ヶ月ならこれくらいです。

SSP以外の現地支払費用は、水道光熱費や教材など実費精算分が挙げられます。学校によっては使った分だけ払う実費精算と、1週間固定の定額払いがあります。平均すれば、1週間あたり1,000円程強かかります。1ヶ月5,000円前後かかると考えておけば問題ありません。

普段の生活費に関しては、寮保証金のデポジットが必要となります。これは日本での敷金又は管理費に相当し、部屋の破損等に備えたものです。デポジット額の相場は7,000円前後で、問題がなければ帰国の際に全額返還されることが多いです。その他、到着時の空港ピックアップ費や学生ID発行費、テキスト代などがかかります。加えて2ヶ月以上滞在する場合、ACR-Iカード申請費用として、8,000円程を要します。

現地生活費

現地における生活費は、個人の生活スタイルによって開きがあります。それでも月に4万円くらいあれば、普通に暮らす事が出来ます。フィリピンの生活水準は、日本の5分の1程度となっています。但し日本人が満足できる生活となれば、2〜3分の1が目安となります。

因みにビールは1本80円ほどで、普通のレストランであれば1食500円くらいです。現地生活費で想定されるのは外食費以外に、レジャー費や交通費、お土産代などでしょう。食費に関しては原則として、日本語学校で毎食提供されます。

航空券代

フィリピン留学に必要な費用で、最後に挙げる項目が航空券代です。フィリピンへの渡航でよく使われる航空会社は、セブパシフィックとフィリピン航空、そして日本のANAとJALです。航空券代は時期と購入日によっても異なりますが、以下の想定で話を進めます。

セブパシフィックの成田ーセブ直行便で、エコノミークラスを出発の1ヶ月前に購入したとします。この場合は片道で、2万8千円ほどが相場となります。往復で6万円をみておけば、問題ありません。但し春休みや夏休みなどの時期は、フィリピンへの留学生や観光客が増えるため、航空券代は高額化します。

航空券代を安く購入するには、早めに抑えておくことが大事です。そのためには情報の幅を広げて、格安セールなどを活用するのも一つの方法です。セブパシフィックでは、時々格安航空券のセールが行われます。最も安い時では片道5000円くらいになることもあるようです。

フィリピン留学一ヶ月間の総額は？

一ヶ月のフィリピン留学の費用総額は、通常の航空券代で留学したとしても約32万円です。因みに三ヶ月なら約68万円で、半年では約120万円が相場となります。マンツーマンレッスンが受けられ、現地の生活も満喫できると考えれば相当安いと言えないでしょうか。日本で英会話教室に高い授業料を払うより、フィリピンで集中的に英語に取り組んだほうが高い効果を期待できそうですよね。

●フィジー留学の費用

格安で語学留学できる場所として、フィリピン以外にもフィジーがよく挙げられます。美しい自然の中でバカンス気分を味わいながら、英語の勉強ができると人気上昇中です。フィジー留学の費用の相場は、一ヶ月で25〜40万円、三ヶ月なら40〜60万円くらいになります。フィジー留学では渡航費が占める割合が大きく、留学期間が長くなるほど割安になります。費用の内訳は往復の渡航費が8〜16万円、滞在費込の学費が一ヶ月12〜18万円です。生活費はフィリピンよりも安く、2〜4万円もあれば充分です。

1年間フィジーに留学したとしても、留学費用を100〜150万円ほどで収める事が出来ますよ。

フィリピン　VS　フィジー　留学費用以外でかかるコスト対決！

海外留学にかかる費用は一括で払ってしまえばおしまいというわけではなく、実際は渡航先までの航空代や現地での生活費など、授業料以外でかかる出費も少なくはないでしょう。

まず、渡航費に関しますと、フィリピンへは航空代がかなり安くすむという特徴があります。LCCが多数運航していて、往復チケットが3万円台から手に入れることが出来るほどです。

それに対し、フィジーは日本からの直行便が1社しかありません。他の航空会社は乗り継ぎを必要とします。　通常、乗り継ぎをすると安くなるイメージがあるかもしれませんが、フィジーに関して言えば、乗り継ぎの方が高くなるのです。　直行便だと往復チケット代が10万円弱。　しかし、乗り継ぎ便だと、時間がかかるうえに、往復で10～15万円という航空代がかかってしまいます。　渡航費は全体の費用から見ても大きな割合を占めるので、留学の渡航費を少しでも抑えて全体的に安くしたいという人は、フィリピンの方がよいかもしれません。

次に、滞在先の生活費に関してです。
フィリピンではたいてい語学学校に寮がついていて、通常はそちらを利用することなります。語学学校と寮はそれほど離れていない距離にあり、往復してもほとんどお金や時間を無駄にすることはありません。　また、厳しいレッスンが中心のフィリピンの語学留学ですから、予習や復習などをしっかりやると、そこに時間がかかり、あまり娯楽などにお金を使う暇もないのです。

それに対し、フィジーは寮がついている語学学校もありますが、基本的にはホームステイが中心です。ホームステイの場合、滞在先と学校が離れていると、通う時間も交通費も多くかかります。　また、現地の文化や観光、レジャーなども楽しみたいとおもってしまうのが、フィジーの魅力であり、費用が掛かるところでもあります。