【人気留学先】オーストラリアとニュージーランドの留学費用や違いは何?

似ている言語と異なる気候

同じオセアニア地域にあるオーストラリアとニュージーランドは、どちらも英語圏であり、留学先として人気の国です。日本からの距離も同じくらいにあり、どちらを留学先に選んでもそんなに違いはないのではと考える人も多くいます。

しかし両国は比較してみると、違いが多い点と少ない点があることに気づかされます。

違いが少ないのは言語です。英語が母国語の代表的な国と言えばアメリカとイギリスですが、オーストラリアとニュージーランドはイギリスの植民地であったことから、イギリス英語を母国語としています。日本の英語教育は、基本的にアメリカ英語をもとに学習しているので、はじめのうちは戸惑うことがあるかもしれません。どちらかというとオーストラリアの方が特に訛りが強いとも言われています。

両国の違いが大きく出るのは気候です。ニュージーランドは一年を通して雨が多い国です。寒暖差も大きく、冬になると雪が降る所もあります。一方オーストラリアは国土が広いために、亜熱帯気候や熱帯性気候など地域によって気候の差があります。しかし、おおよそニュージーランドと比べると乾燥していて、降水量も少なめとなっています。比較的長期間の留学を考えているのなら、気候は頭に入れておいた方がいいでしょう。

働きながら学びたい人の海外留学

海外留学で学びたいという気持ちを持っているのは学生だけではありません。なかには一度社会に出たものの、もう一度海外で学び直したいという気持ちを抑えられない人もいるのです。そんな人たちに人気なのがワーキングホリデーです。

ワーキングホリデーでは、通常だと認められていない、学びながらの就労が可能となっています。海外留学では留学自体にかかる費用だけでなく、現地での生活費なども留学費用としてかかってきます。留学の申請には、十分な資金を持っていることを証明しなければなりませんが、それだけでは足りなくなることも少なくありません。少しでも留学費用の負担を軽くしたいときに利用したいのがワーキングホリデー制度です。

通常の海外旅行とは異なり、長期間の滞在による就学・旅行・就労・生活が許可されているこの制度は、30歳までの日本人が利用できる制度としてとても人気があります。このワーキングホリデービザの期間が、オーストラリアとニュージーランドでは違うということは覚えておいた方がいいでしょう。

どちらもはじめは1年間の滞在許可となりますが、その後の延長可能期間が異なります。オーストラリアが1年延長できるのに対し、ニュージーランドは3か月しか延長が認められていないのです。より長くワーキングホリデーを利用した海外留学を考えているのであれば、オーストラリアの方がいいということになります。ただし、就労条件や就学条件に関しては、ニュージーランドの方が緩い傾向はあります。

物価から見る留学費用

それでは、現地で実際に生活する事を考えた場合の留学費用について見てみましょう。学費は学校によって異なりますが、一般的にはアメリカやイギリスなどに比べると学費も安く設定してあるところが多いです。そのために全体的な留学費用を抑えることが可能となります。物価に関してはオーストラリアは大都市ほど物価が高くなります。特にシドニーは世界でも3本の指に入るほど物価が高いといわれている大都市です。ワーキングホリデーなどで就労をする場合は、その分賃金も高めとなりますし、純粋に海外留学のみと考えているのであれば、かなりの留学費用を準備しておいた方がいいでしょう。オーストラリアでの海外留学費用は一年間で150万円以上準備するといいと言われていますが、大都市圏に住むのであればもう少し多めに準備しておくことが大切です。

ニュージーランドは農業も盛んで、オーストラリアのように国際的に発展している都市というところはほとんど見られません。娯楽施設も少なく、しっかり勉強したい人には向いている国と言えます。物価も安いので、留学費用を抑えることは可能です。特に農産物は価格が日本よりも低いので、自炊などをして生活すればかなり生活費を抑えることができます。だいたい留学費用としては一年間で130万円以上を目安に準備するといいと言われていますが、物価が安い分賃金も低いので、ワーキングホリデーの収入はあまり期待できないかもしれません。

留学目的をきちんと決めて渡航先を選ぶといい

留学と言っても、語学留学だけでなく専門的分野について学んだり、その国の暮らしを学んだりと目的は様々です。オーストラリアとニュージーランドは同じ英語圏で似ている部分も多い国ではありますが、異なる点もたくさんあります。自分がどのような目的で海外留学をしたいのかを考えて渡航先を選ぶことが大切です。単純に、語学留学を目的とするのであれば、日本人が少ないニュージーランドの方が向いているという意見は多く聞かれます。オーストラリアは日本人が意外に多く、日本語を話すことができる機会が増えてしまうからです。

一方で、語学以外のことを学びたいという目的がある人は、オーストラリアの方が選択肢は多くなります。いろいろなことを学ぶことができる学校の数が圧倒的に多く、シドニーだけでも100以上あるといわれています。観光スポットやマリンスポーツ、またシドニーには世界的に有名なオペラハウスもあり芸術を学ぶのにも最適です。

いくら節約をしても、留学費用というのは決して安くはない金額ですから、きちんと目的をもって渡航するというのが一番大切と言えるでしょう。

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