海外に興味がある人なら、留学以外にもワーキングホリデーという滞在手段を考えたことがある人も多いと思います。ワーキングホリデーは名前の通り、現地で”働く”ことができますが、それだけでなく、”就学”することも可能なのです。働いた分を生活費に充てられるため、資金が少なくても海外で学べるチャンスが得られそうです。でも様々な制約もあるため、注意が必要です。今回は、ワーキングホリデーと留学について掘り下げます。
ワーキングホリデーとは
そもそもワーキングホリデーとはどのような制度なのでしょうか。改めて振り返ってみましょう。
ワーキングホリデーとは、日本とワーキングホリデー協定を結んだ国で、1年~2年の長期滞在が許されるビザです。滞在中は観光するのはもちろん、学校に通っても、働いてもOK!細かな制約はありますが、自由度の高いビザであることは間違いありません。ワーキングホリデーの歴史はまだ浅く、1980年12月に日本とオーストラリア間で初めて結ばれました。もうすぐ開始から40周年になりますね!現在日本とワーキングホリデー協定を結んでいる国は22ヵ国。オーストラリアをはじめ、ニュージーランド、カナダ、イギリス、アメリカなどで1年、あるいは2年間の滞在ができます。
しかしワーキングホリデーには年齢制限があり申請できるのは、18歳~30歳と決められています。また、一度ワーキングホリデーで滞在した国に、再びワーキングホリデーで滞在することはできません。1ヵ国1度きりです。
ワーキングホリデーまとめ
・協定を結んだ国に長期滞在できるビザ
・協定国は22ヵ国(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス等)
・期間は1~2年間(オーストラリアは2019年7月1日から最長3年滞在可能)
・観光、就学、労働ができる
・1ヵ国、1度きり利用可能
・申請できるのは18歳~30歳
ワーキングホリデー留学のメリットとデメリット
若者(18歳~30歳)が、異なる国の文化を長期間にわたって体験できるワーキングホリデー。その資金を補うために現地で働くことができるため、留学よりも資金面の不安は取り除けそうです。通常の留学では、学生ビザ、観光ビザでの滞在となるため、就労はできません。その差は大きいでしょう。でも、もちろん働きながら就学するのは容易いことではありません。国によって差はありますが、通学できる期間も6ヶ月以内などと決められている場合があります。どんなに働きたくても、就労先が見付からなかったり就労期間が決められていたりします。ワーキングホリデー留学を決める前に改めて、メリットとデメリットを確認しておきましょう。
ワーキングホリデーのメリット
・長期滞在が可能
・就労した分費用を補填できる
・就労を通して現地の文化や価値観に触れられる
・実践的な語学が学べる
・現地企業のインターンシップに挑戦できる
ワーキングホリデーのデメリット
(デメリットというより注意点を紹介します)
・就労先がすぐに見つかるとは限らない
・ある程度の語学力が求められる
・国によっては就学期間の制限がある
通常の語学留学とワーキングホリデー留学の費用を比較
ワーキングホリデーについて詳しく分かってきたところで、通常の留学と比べてみたいと思います。具体的にワーキングホリデー留学だとどのくらい費用は抑えられるのでしょうか。
オーストラリアを例えに考えてみましょう!ワーキングホリデーの場合、オーストラリアは就学期間が4ヶ月/年と定められています。
≪通常の語学留学 1年間≫
就学(1年間) ・・・約100万円
滞在費 ・・・約150万円
渡航費(往復) ・・・約10万円
学生ビザ申請費・・・約5万円
お小遣い ・・・約100万円
海外保険 ・・・約10万円
=約385万円
≪ワーキングホリデー留学 1年間≫
就学(4ヶ月) ・・・約50万円
滞在費 ・・・約150万円
渡航費(往復) ・・・約10万円
ワーホリビザ申請費・・・約3.7万円
お小遣い ・・・約30万円
海外保険 ・・・約10万円
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★労働収入(8ヶ月)・・・約120万円
=約135万円
大きく変わるのは、収入がある点と、事前に準備しておく生活費が抑えられる点です。もちろん就学期間が違うため、比較しづらい面もありますが、学校では得られない経験をワーキングホリデーでは得られそうですね。
まとめ
今回は、資金が少なくても留学したい!という人のために、ワーキングホリデー留学でどのくらい費用が削減できるかを紹介しました。
1)ワーキングホリデーとは何か 2)メリット・デメリットは何か 3)通常の語学留学とワーキングホリデー留学の費用を比較 これらを参考にして、様々な形の海外滞在方法があることを知ってみてください。